はじめに
ジオン注生食液付の処方箋を受け取ったんだけど、これって院外処方して良いのかな?
そういう時はあたし達アンプルに任せて!
今回は在宅医療にてジオン注は使用可能なのか(これらの注射液は院外処方可能なのか)について解説していきます。
商品一覧
・ジオン注生食液付
薬効分類:その他の痔疾用剤
院外処方可否について
注射薬の院外処方可否に関して迷った際はLINEでアンプルさんに直接聞くと良いでしょう。
実際にジオン注の院外処方可否についてについてアンプルさんに確認したところ、このような解答が得られました。
お知らせ
注射薬の薬剤名を入力するとその薬剤の院外処方可否について瞬時に判断してくれるLINEアカウントを作成しました。
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処方の度に調べるの、面倒では?
オリジナルLINEアカウント「注射薬 院外処方可否」では薬剤名を入力するとAIがその院外処方可否を瞬時に判別してくれます。
本LINEアカウントの使用方法につきましてはこちらの記事を参照してください。
ちなみに現在、厚生労働省において保健医が投与可能な注射薬(在宅医療で使用できる注射薬)として下記の薬剤が定められています。
- インスリン製剤
- ヒト成長ホルモン剤
- 遺伝子組換え活性型血液凝固第Ⅶ因子製剤
- 乾燥濃縮人血液凝固第Ⅹ因子加活性化第Ⅶ因子製剤
- 乾燥人血液凝固第Ⅷ因子製剤
- 遺伝子組換え型血液凝固第Ⅷ因子製剤
- 乾燥人血液凝固第Ⅸ因子製剤
- 遺伝子組換え型血液凝固第Ⅸ因子製剤
- 活性化プロトロンビン複合体
- 乾燥人血液凝固因子抗体迂回活性複合体
- 性腺刺激ホルモン放出ホルモン剤
- 性腺刺激ホルモン製剤
- ゴナドトロピン放出ホルモン誘導体
- ソマトスタチンアナログ
- 顆粒球コロニー形成刺激因子製剤
- 自己連続携行式腹膜灌流用灌流液
- 在宅中心静脈栄養法用輸液
- インターフェロンアルファ製剤
- インターフェロンベータ製剤
- ブプレノルフィン製剤
- 抗悪性腫瘍剤
- グルカゴン製剤
- グルカゴン様ペプチド-1受容体アゴニスト
- ヒトソマトメジンC製剤
- 人工腎臓用透析液(在宅血液透析を行っている患者(以下「在宅血液透析患者」という。)に対して使用する場合に限る。)
- 血液凝固阻止剤(在宅血液透析患者に対して使用する場合に限る。)
- 生理食塩水(在宅血液透析患者に対して使用する場合及び本号に掲げる注射薬を投与するに当たりその溶解又は希釈に用いる場合に限る。)
- プロスタグランジンI2製剤
- モルヒネ塩酸塩製剤
- エタネルセプト製剤
- 注射用水(本号に掲げる注射薬を投与するに当たりその溶解又は希釈に用いる場合に限る。)
- ペグビソマント製剤
- スマトリプタン製剤
- フェンタニルクエン酸塩製剤
- 複方オキシコドン製剤
- ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム製剤
- デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム製剤
- デキサメタゾンメタスルホ安息香酸エステルナトリウム製剤
- プロトンポンプ阻害剤
- H2遮断剤
- カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム製剤
- トラネキサム酸製剤
- フルルビプロフェンアキセチル製剤
- メトクロプラミド製剤
- プロクロルペラジン製剤
- ブチルスコポラミン臭化物製剤
- グリチルリチン酸モノアンモニウム・グリシン・L-システイン塩酸塩配合剤
- アダリムマブ製剤
- エリスロポエチン(在宅血液透析又は在宅腹膜灌流を行っている患者のうち腎性貧血状態にあるものに対して使用する場合に限る。)
- ダルベポエチン(在宅血液透析又は在宅腹膜灌流を行っている患者のうち腎性貧血状態にあるものに対して使用する場合に限る。)
- テリパラチド製剤
- アドレナリン製剤
- ヘパリンカルシウム製剤
- オキシコドン塩酸塩製剤
- アポモルヒネ塩酸塩製剤
- セルトリズマブペゴル製剤
- トシリズマブ製剤
- メトレレプチン製剤
- アバタセプト製剤
- pH4処理酸性人免疫グロブリン(皮下注射)製剤
- 電解質製剤
- 注射用抗菌薬
- エダラボン製剤(筋萎縮性側索硬化症患者に対して使用する場合に限る。)
- アスホターゼ アルファ製剤
- グラチラマー酢酸塩製剤
- 脂肪乳剤
- セクキヌマブ製剤
- エボロクマブ製剤
- ブロダルマブ製剤
- アリロクマブ製剤
- ベリムマブ製剤
- イキセキズマブ製剤
- ゴリムマブ製剤
- エミシズマブ製剤
- イカチバント製剤
- サリルマブ製剤
- デュピルマブ製剤
- ヒドロモルフォン塩酸塩製剤
- インスリン・グルカゴン様ペプチド-1受容体アゴニスト配合剤
- ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム製剤
- 遺伝子組換えヒトvon Willebrand因子製剤
- ブロスマブ製剤、アガルシダーゼ アルファ製剤
- アガルシダーゼベータ製剤
- アルグルコシダーゼ アルファ製剤
- イデュルスルファーゼ製剤
- イミグルセラーゼ製剤
- エロスルファーゼ アルファ製剤
- ガルスルファーゼ製剤
- セベリパーゼ アルファ製剤
- ベラグルセラーゼアルファ製剤
- ラロニダーゼ製剤
- メポリズマブ製剤
- オマリズマブ製剤(季節性アレルギー性鼻炎の治療のために使用する場合を除く。)
- テデュグルチド製剤
- サトラリズマブ製剤
- ビルトラルセン製剤
- レムデシビル製剤
- ガルカネズマブ製剤
- オファツムマブ製剤
- ボソリチド製剤
- エレヌマブ製剤
- アバロパラチド酢酸塩製剤
- カプラシズマブ製剤
- 乾燥人C1-インアクチベーター製剤
- フレマネズマブ製剤(四週間に一回投与する場合に限る)
- メトトレキサート製剤
- チルゼパチド製剤
- ビメキズマブ製剤(四週間に一回投与する場合に限る)
- ホスレボドパ・カルビドパ水和物配合剤
- ペグバリアーゼ製剤
- パビナフスプ アルファ製剤
- アパルグルコシダーゼ アルファ製剤
- ラナデルマブ製剤
- ネモリズマブ製剤
- ペグセタコプラン製剤
- ジルコプランナトリウム製剤
- コンシズマブ製剤
- テゼペルマブ製剤
- オゾラリズマブ製剤
- トラロキヌマブ製剤
- ドブタミン塩酸塩製剤
- ドパミン塩酸塩製剤
- ノルアドレナリン製剤
院外処方不可能な薬剤を処方する方法
例えばラシックスなど、院外処方できないけどどうしても使用したいと医師から言われた場合はどうしたら良いの?
院内処方でお願いしますが基本ではあるけど、実は無理矢理処方出来なくもないわ。
ただしグレーなので、自己責任でお願いね。
手続き上はクリニック側から患者に渡した形をとりつつ、実際は薬局が払い出し→後程クリニック側から薬剤相当分の金額を徴収することで院外処方不可とされている薬剤を使用することができます。
要はクリニックが注射薬を必要数だけ薬局から仕入れる形をとれば良いということですね。
なるほど!こうすることでクリニック側も在庫リスクを背負わずに済むんだね!
それと院内処方をする場合も保険請求が認められるには一定の条件が
あるから、提案する際は下記も合わせて押さえておくと良いわね。
「院内処方において保険請求が可能な条件」※下記いずれかに該当すればOK
①医師が使用すること
②訪問看護師が週3回以上点滴すること(皮下注、筋注、ワンショットは算定不可)
※②は在宅患者訪問点滴注射指導管理料を算定した場合に限る
上記いずれかの条件に該当する場合、使用薬剤の制限は撤廃されます。
注射薬の院外処方に関する現状について
ただし、注射薬の院外処方の可否につきましては現状不明瞭な部分が多く、個々の現場で場当たり的に対処しているのが現状です。
実際に、厚労省で発表されている保健医が投与可能な注射薬(院外処方可能な注射薬)一覧に記載されていない注射薬でも院外処方できることがあるといった現状もございます。
例えばアミノレバン点滴静注やソル・メドロール静注用など、厚労書の一覧には記載されていませんが多数の薬局から日常的に処方している&レセプト請求が切られたためしが無いといった声が寄せられています。
一方で、アミノレバン点滴静注のレセプト請求が通らなかったという声もいただいており、審査機関や審査員によっても解釈が異なる側面があるというのが現状です。
都道府県で院外処方の可否が変わってくるのはややこしいね、、、😅
そうなの。だから実質運任せというのが現状ね。
終わりに
本記事ではジオン注の院外処方可否についての院外処方可否ついてまとめてみました。
参考になりましたら幸いです。
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